もともと、すべてのミツバチは「メス」として産まれてきます。
そのなかで成育の段階で栄養価の高いローヤルゼリーを摂取したハチは女王蜂となり、栄養価の低いワーカーゼリーという物質を摂取したハチは働き蜂となります。
いったん女王蜂となったハチは生涯にわたってローヤルゼリーを摂取し続け、一日に約1500~2000個もの卵を産み落とします。
ローヤルゼリーをエネルギー源とした女王蜂は働き蜂と比較して2~3倍もの大きさに育ち、その寿命は働き蜂の約30~40倍といわれています。
これほどのパワーとエネルギーをもった女王蜂ですが、実は生まれたときから特別な存在であったわけではありません。
女王蜂も働き蜂も卵の状態では何ら違いはなく、ローヤルゼリーを摂取したハチだけが体が大きくなり寿命も飛躍的に伸びていくのです。
【ローヤルゼリーの栄養素】
女王蜂が同じハチでありながら「ローヤルゼリーを摂取するだけ」で体躯が2~3倍、寿命が30~40倍になるのには理由があります。
それが、女王蜂のみが摂取するローヤルゼリーに含まれた「豊富な栄養素」です。
ローヤルゼリーに含まれている主な栄養素としては、体内では生成することができない「必須アミノ酸」、健康つくりには不可欠な「非必須アミノ酸」、ビタミンB1なパントテン酸などの「ビタミン類」、カルシウムやカリウムなどの「ミネラル類」などが挙げられます。
なかでも注目されているのが、ローヤルゼリーの特有成分である「デセン酸」という物質です。
実は、現在でもデセン酸の働きについては完全に解明されているわけではなく、「ローヤルゼリーのみに含まれている物質」として研究が行なわれています。
このデセン酸こそが、ローヤルゼリーをほかの健康食品と異なる意味合いのある物質にしているといえるかもしれません。
こちらのサイトで紹介されている、ローヤルゼリーに含まれる22種類のアミノ酸についての解説もご覧になってみてください。
【ローヤルゼリーの豆知識】
1900年代に入って、ローヤルゼリーはある事件をキッカケに脚光を浴びるようになりました。
その事件とは、1954年にローマ法王であるビオ十二世が病に冒されたとき、医師が投与したローヤルゼリーで奇跡的な回復を遂げたというものです。
ビオ十二世はローヤルゼリーの効能に感謝し、国際養蜂大会の席で「私が病気から回復したのはローヤルゼリーのおかげである」と感謝の意を表明しました。
このことをキッカケにヨーロッパで本格的なローヤルゼリーの研究がスタートしたのです。
ローヤルゼリーの化粧品については、こちらのサイトをご覧ください。